きもの(着物)の日はいつもより丁寧なメイクアップ
着物の日には特に丁寧にお化粧をしないと、「着物を着ている」ではなく、「着物に着られている」になってしまいますので気をつけたいものです。その日に着る着物(黒留袖、訪問着、振袖、小紋など)によってメイクのやり方は多少異なりますが、基本的なベースメイクは同じと考えてください。
洋服のときのメイクは、顔に陰影をつけて西洋人風にホリの深さを出すやり方がポピュラーですね。しかし、きものの日のメイクでは顔に陰影をつけず、全体的に白く明るく仕上げるのが特徴です。なんといっても白く美しい肌が着物には似合いますので、その肌作りをしっかり押さえておきましょう。それと、眉や目もとのアイライン、唇の口紅も大事なポイントになります。着物の種類ごとにメイクのやり方が細かく違いますのでしっかりとマスターしてください。
きもの(着物)のための美しい肌づくり
着物にはセットアップやシニヨンなどのいわゆるアップヘア(結い上げた髪型)が似合います。なので、着物の日のメイクで気をつけたいのが首や衿足、耳の後ろなど。洋服のときのように髪で隠されておらず、うしろから見るととても目立つからです。
いきなりベースメイクを始めるのではなく、その前に耳や首まで化粧水でスキンケアをしておくことが大事です。そうしましたら、顔だけでなく首や衿足、耳のうしろにまでファンデーションを丁寧に施します。ポイントはあまり厚塗りにしないこと。厚塗りはかえって顔や首すじのシワを目立たせてしまいます。スポンジにとったファンデーションを顔から首へ全体的に薄くのばしていくようにしましょう。
また、顔だけでなく手もとも着物美人には欠かせない重要なパーツです。着物の袂からのびる美しい手の甲や指先は日本女性の美の極みともいえましょう。とはいえ、顔のメイクと同じやり方でファンデーションをつけてしまうと着物を汚してしまいます。コントロールカラーを薄くのばしてあとはパウダーで仕上げるのがいいでしょう。