ブラウンレッドやローズ系の口紅を上品に
黒留袖は既婚者(ミセス)が着る最も格式の高い礼装です。結婚式または披露宴で新郎新婦の母親や親族の妻、仲人が着るものですから、髪型やメイク(ヘアメイク)もこのような改まった席に見合った上品で格調の高いものにしたいものです。
メイクですが、華やかさや煌びやかさよりも上品かつしっとりと落ち着きのあるものにします。黒留袖は基本的に裾だけに柄の入った「黒」が基調の着物です。着席して前にテーブルがあったりすれば、ただの黒い着物を着ている状態です。そこに派手なメイクをした顔があると、着物の黒とのギャップが際立ってしまいます。お顔が浮いて見えるだけでなく、お化粧の逆効果でかえって老けて見えることもあるそうです。
やり方の第一ポイントはアイメイクをより控えめにすること。眉やアイシャドーに派手な色を使わないことや、マスカラもほどほどに。着物美人のチャームポイントである口もとですが、こちらもできるだけ目立つ色は避けましょう。口紅は、落ちつきがあって優しさを与えるブラウンレッド系やローズ系がお薦め。また、頬紅を入れる部分も頬骨の下あたりにほんのりと控えめに。色は口紅に合わせてブラウンやローズ系がいいでしょう。