着物のメイクやり方

ブラウンレッドやローズ系の口紅を上品に

黒留袖は既婚者(ミセス)が着る最も格式の高い礼装です。結婚式または披露宴で新郎新婦の母親や親族の妻、仲人が着るものですから、髪型やメイク(ヘアメイク)もこのような改まった席に見合った上品で格調の高いものにしたいものです。

 

メイクですが、華やかさや煌びやかさよりも上品かつしっとりと落ち着きのあるものにします。黒留袖は基本的に裾だけに柄の入った「黒」が基調の着物です。着席して前にテーブルがあったりすれば、ただの黒い着物を着ている状態です。そこに派手なメイクをした顔があると、着物の黒とのギャップが際立ってしまいます。お顔が浮いて見えるだけでなく、お化粧の逆効果でかえって老けて見えることもあるそうです。

 

やり方の第一ポイントはアイメイクをより控えめにすること。眉やアイシャドーに派手な色を使わないことや、マスカラもほどほどに。着物美人のチャームポイントである口もとですが、こちらもできるだけ目立つ色は避けましょう。口紅は、落ちつきがあって優しさを与えるブラウンレッド系やローズ系がお薦め。また、頬紅を入れる部分も頬骨の下あたりにほんのりと控えめに。色は口紅に合わせてブラウンやローズ系がいいでしょう。

黒留袖のメイク関連エントリー

訪問着のメイク
訪問着は結婚式の披露宴、パーティやお茶会など、お出かけ用のいわゆる社交着。明るい雰囲気を持つ柄や色あいが多いので、メイクもできるだけ明るくします。
振袖のメイク
振袖は未婚の若い女性が結婚式や成人式など、めでたい席で着る第一礼装。地肌の美しさをそのまま生かすメイクを心がけます。
小紋のメイク
小紋は気軽に着れる普段着的な着物。コンサートや観劇、ちょっとしたお買い物やお稽古ごとまでカジュアルさが魅力ですので、あまり着物を意識したメイクは必要ありません。

 
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